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2011/02/27

毛筆展と能茶会

観世能の能楽師のTさんから、いつもお知らせを頂きつつ、能の舞台は何度か見ていたが、「能茶会」と銘打った会への参加は、都合がなかなかあわなかった。今回は日曜日だし、今日ダンナと二人で初参加できた。
足袋があれば舞台に上がっても良いということで、ダンナの足袋もあらかじめ買っておきました。
能茶会は、裏千家のKさん、去年彼女のお茶室で着物の販売をするというので、一度その時お会いしましたが、そして能楽師のTさんと二人で、お茶と能を知っていただこう、という日本文化に触れ合ってもらう会、とでもいいましょうか。

午前中に私は着物に着替える。ピンク系の江戸小紋に緑の名古屋帯。
お昼を食べてから、去年、地元で入会した市民サークルの毛筆の展示会を見に行く。昨日、展示を手伝った。裏方慣れしていて、かつデカイ私としては、大いに役立ち(笑)。年配の先輩ばかりなので、手が届きにくい上の方はゲゲゲな私しか作業できないわけで。
額の紐の結び方もやり直してあげたり。意外と知らないんだ?
真ん中に結び目があると、額を平行にするために微調整するのにひっかかる。だから、まず穴に下から紐を左右通して、右の紐は左へ、左の紐は右へぎゅっと引っ張る。そして、紐の左右3分の1くらいにそれぞれ単結びをして、飛び出た紐をぎゅっとひっぱり、さらに結び目も持って左右に引っ張ると、紐はピンと張る。紐もだらーんとなっていては、掛けづらいので、ピーンと張るのが重要。掛ければ、額の重みで多少なりとも下がるが、安定する。

作品を改めて二人で見学した後、中野の修道場へ。
マンションの1階が能楽堂となっていた。

中へ入りダンナも足袋に履き替えると、早速Tさんが舞台に上がらせてくれて、ドンドンと足踏みをしたり、板が乾燥する季節は隙間が空くとか、色々と説明をしてくれた。
カメが地面に埋まっているか聞くと、埋まっていないらしい。そういうのもあるんだって。
元々一軒家だったのが、おじいさんが亡くなった際だかに税金対策のためにマンションを建てて、上は分譲で売却済み、自分が相続する時、どうするんでしょうねえ、と笑っていた。

まず最初の1時間はお茶の時間。
お茶会に呼ばれた時に、これだけあれば、まず大丈夫というのを教わった。
懐紙、楊枝、扇子、白足袋。この4点があればまず大丈夫とのこと。
懐紙は和菓子を頂くときに、MYお皿として乗せるためのもの。
楊枝は柳や石などで出来た和菓子を食べる用のもの。
扇子は、裏千家であれば女性は一番小さな扇子。男性はもう少し大きいもの。表千家はさらに大きい扇子があり、1段スライドして、男子はその最も大きい扇子、女性は、裏千家での男性用の大きさになるとか。
白足袋は、神聖な茶室で、汚れていないという意味だったか、柄足袋ではなく、白い足袋に履き替える。洋服なら白いソックスでも可。

あと、風呂敷1枚あれば、コートなどを預ける時は、風呂敷に包んで預ける。
これは、地唄舞の時も、師匠からそのように教わっていたなあ。

今日は、懐紙は兎の絵が書いてあるものをもっていってたのでそれを使った。
六本木の青野総本舗から五代目だったかな?がいらして、三色団子を出してくださった。30人位参加していて、人数分ちゃんと。ちょっと冷えすぎていたのが残念だけど。個人的には団子は生暖かいのが好き。
和菓子の説明や、雑学的なことの話も聞きながら。
その後はお茶の立て方、頂き方を教えてもらい、実際に、二人一組となって立てて頂いたあと、右の方に椀を置いてから「もう一服いかがですか?」と聞き、左に椀を置き「お先に頂戴いたします」と断り、真ん中に戻してから立てた方に「お点前頂戴いたします」と挨拶をし、手前(時計回り)に2回まわして頂いた。
相手の方が立てているところ。
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「結構なお点前で」(^o^)
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次に今度は私と、隣にいるダンナもお茶を立てる。お湯はスタッフの方が入れてくれた。
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左手で椀を押さえて、茶筅でシャカシャカと上下に、まわさずにかきませる。まわすと泡立たないらしい。ダンナは泡立たなかった。まわしちゃったみたい。泡立ってきたら、2回「の」の字を描いて真ん中から上に引き上げる。
そしてまっすぐに相手に差し上げる。

という基本を習った。家でもやってみたい、とずっと思っていたので、茶筅とか買ってみようかな。あと、扇子とMY楊枝を用意して、気軽にお茶会に参加してみたい。
表千家は、反時計回りにまわし、もう一つ、なんとか会という団体は1回だけ、というように作法が違うという。それはどこかで聞いたことあるなあ。
質問した。「自分が裏千家で、表千家の茶会に呼ばれたらどうしますか」
それは、自分の流儀でやればいい、ということ。フランスに行って、フランスの流儀で出来ないのと同じ、と。まあ、そりゃそうか。極めていないとか、やっていない流儀はそもそもできん。
ということは、そこそこ飲み方のマナーがあれば、自分なりに楽しめばよいのかも知れないので、茶会だったら気軽に参加してみたいな。
ただ、茶をたてるとか、そういうことになったら、その道の稽古が当然必要なんだろうけど、自分で楽しむ分には、いくらでも立てられるわけで。なんか、酒造りみたい。
でも、道を知ると、楽しみは百倍なんだろうなあ。

野立てのコツも教えていただいた。
竹で出来た、外国のアジア圏で購入したという小さなバスケットの内側に布をあしらった物を先生は愛用。そこに、小ぶりな茶碗、または木でできた茶碗なら割れる心配がない。
それからお抹茶は、お茶室では「なつめ」に入れているが、ふたは乗せているだけなので、お店で売っている小さい茶筒のまま入れる。
茶筅と茶杓。
それから、大き目の綿ハンカチか風呂敷とか。その上で立てる。
お湯は魔法瓶に入れて持っていく。味気ないと思うなら、登山用のコンロに小さいヤカンを持っていくのもよし。
アウトドアショップに、何気に、こういう野立てセットみたいなものは売っているらしいとか。

お茶を頂いたとき、茶碗を観察するが、ただ見るのもよいが、作られた工程を知っていたり、やったことがあるとまた楽しみ方が違うと。
確かに。焼き物も好きなので、あと大学の実習でもやったり、何度か色々な焼きをやったことがあるけれど、興味の持ち方が違うかもしれない。

調度、昨日、久々に大学の友人と電話で話す。岡山にいて、ダンナさんが備前焼の陶芸家。ずいぶん前に、一人で遊びに行き、ダンナさんの先生のところで1日ひねらせて頂いたことがあるが、その近くに4年もかけて窯を完成させたとか。
昨日、ダンナに結婚祝いの寿司をつつきながら、一緒に行ってみよう、と提案すると、車でロードムービーみたいに行ってみたい、と。8時間くらいかね~。

話は戻って、次の1時間は能の時間。
Tさんが一人でやるので、「能」ではなく「仕舞」という少ない人数でやるバージョンで、素顔に普通の袴に、しかもありえないけれど、Tさんが歌いながら舞うという、大変息切れしそうな状態で舞ってくれる。
「吉野天人(よしのてんじん)」という能で、吉野の山に住む、桜の天女(妖精)が人間として現れ、お坊さんと話すうちに、夢の中で舞をみせてしんぜましょー、とかいう話らしい。
その舞で着る内掛けなどを見せていただいた。
しかも、私は羽織らせていただいた。着方も説明したり。外国の方も参加。
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3種類の能面も見せていただいた。若い女の面は、口角が上がっていた。違いはぱっとみではあまりわからないけれど。
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そして、一部の内容を、みんなで歌の練習もした。大きな声を出して、あの能っぽい歌い方で歌っていると、喉が痛くなる感じ。
腹式で歌うから、歌いながら舞うというのは、本当に大変らしい。

あとは、「桜川」という狂女が生き別れた子供を捜す舞。「隅田川」と違って、子供と出会えて一緒に帰れるらしいので、ハッピーエンドですね。
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さらに「天鼓(てんこ)」という舞。天鼓は素晴らしい鼓(つづみ)を打つ若い男の子の鼓をほしいと帝が所望して、断ったらその男の子を殺してしまった。しかしその鼓がまったく鳴らない。父親を呼んで打たせたら、泣きながら鳴らした。帝が哀れんで男の子の冥福を祈るための管弦講をすると、幽霊となって現れた天鼓がまた鼓を打ち鳴らすとか。残酷なお話ですねえ・・・。日本人は幽霊の扱いが独特だよね。西洋の感覚とは違う。
これも流儀によっては、歌い方が暗かったりとか色々とあるらしい。

間近で能を楽しめて、しかも、色々は話や、実際に歌ってみたり、衣装や面を見たりして、とても身近に感じることができた。

入り口に品の良い歴史を感じるお雛様が飾ってあった。
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茶道は昔から興味があったし、高校の授業でちょっと作法を習っただけだったので、さわりだけでも体験できて勉強になった。
とりあえず、ちょこっと道具を買って、自宅でなんちゃってお茶をやってみよう^^

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