« 恋するノートパソコン | トップページ | ニンジンは生えるのか »

2010/04/18

能鑑賞

能楽師の武田友志さんから、花影会のお知らせをいただき、今回は「隅田川」のシテ(主役)をされ、5歳のお子様と共演されるということで、日曜日、久々に渋谷の観世能楽堂へダンナと行ってきました。
隅田川は悲劇で、京(京都)から東の果て(今の東京)まで、人商人にさらわれた子供を捜しに母親が狂女として隅田川までやってくる。旅人と船頭とやりとりをする中で、狂女ではなく子供を捜してそのようになってしまったことがわかる。隅田川の対岸に人が多く集まる様子が何かを旅人が船頭に尋ねると、船頭が船を操りながら話す。ちょうど1年前の今日、12歳の男の子が人商人に京から連れてこられ奥州へ向かっていたが病気になり、人商人に隅田川の岸で捨てられ、由緒ありげだったので近辺の人々が快方をしても甲斐なく亡くなり、命日の今日に、大念仏を行きかう人も皆で唱えている、という話をする。
それを聞いた狂女が改めて、子供が言い残した名前や父親の確認すると自分の子供だったことがわかり大きなショックを受ける。民が作ってくれた塚(お墓)で念仏を唱えていると子供の亡霊と再会するが、夜が明けて子供の姿も見えなくなる。
という珍しく救いのないお話。

船頭役の人間国宝、宝生閑さんの長い物語の語りがすばらしい。はっきりと言葉が聞こえ、わかりやすいのだ。
子供は12歳といっても、原作者は悲しみを大きくする演出のためにも5歳位の小さい子を舞台に載せることにしているらしく、実際、かわいい声で念仏を唱えながら出てきたときは、胸がキュンとしました。
シテの母親の哀しみも、最小限の動きなのに、ひしひしと伝わってくるから不思議です。

ダンナは能は初めてで、じっと見ているのが苦手なので、3時間が限界のようだったので、見たかった仕舞まで見て、最後の国栖(くず)は残念ながら見ないで帰った。

|

« 恋するノートパソコン | トップページ | ニンジンは生えるのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70037/48132541

この記事へのトラックバック一覧です: 能鑑賞:

« 恋するノートパソコン | トップページ | ニンジンは生えるのか »