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2010/03/03

小川町・神保町

午前中、企業研修の講師の仕事を終え、神田小川町でバイオベンチャーの先駆けTさんと、ランチ会談の約束をしていたので「薮そば」で待ち合わせ。
小川町は前職のWEBプロデューサーをしていた頃にずいぶん馴染んだ町。
店へ行く途中、淡路町交差点の横断歩道を渡る時に、自分の残像を感じて、「懐かしい・・・」とひとりごちた。

久々の薮そばは美味しかったし、昼からビールも少し飲み満足。
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薮そばの前のカフェで美味しい珈琲を飲む事も予定していたが、驚いた事に、先週テレビを見ていて、ショパン生誕200年で「ショパン」という昭和8年創業の喫茶店が紹介され、ぜひ行ってみたい、と思っていたら、まさにその店だった。
綴りが「CHOPIN」でなく「SHOPIN」のステンドグラスも撮影。その昔、ステンドグラス職人が綴りを間違えたらしい。ポーランドで生まれた時の綴りは、Szopen。やっぱり間違えですね。
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充実したお話もでき、解散後、予定していた神保町の原書房へ、お初訪問。精神世界の新書、古書を扱う店。
そこに高尾宗家の新品の秘伝書があった・・・。
Ⅰ巻、63,000円。Ⅱ巻、はちまんきゅうせんなにがし・・・。
読んでいくと、生き生きと文章が声の様に語りかけてくる。少なくとも、私には、いつか見た冒険映画の、本を開けたら光が出て顔を照らされるシーンがかぶった。
値段に軽いジャブをくらい、店の中の本を一通り確認し、また秘伝書を見て、パタリと閉じ、また他の本を探り、3回目に秘伝書を開いた時には、店主が卓越したタイミングで「その事典(Ⅱ巻)は古本で6万円でありますよ」と何年もこういった客を扱ってきたプロの売り文句を一言。
私は値段を独り言の様に復唱し、また本に目を通した。
「この本は役にたつねえ」とさらに小まめなジャブ。
私はたまらず、「古本って、どのくらい古い感じですか?」と笑いながら聞くと、すぐに奥から持って来て、殆ど新品状態の本を見せて「ほら、殆ど新しいよ。4万くらい安いね」
『3万でしょう』と心の中で返しつつ、
ああ、この店主はすでに私の心臓をつかんでいるな、
それにしても神田本屋街のこの奇妙なパワーはなんだ?
骨董品を買う時のどこかのオジサンの優越感と担がれる気持ちよさってこんな感じか、
古い壺を買って帰ったオヤジが、奥さんに、また訳のわからない物を買って、と言われて、いじけつつも、一人ほくそ笑む、でもその購入を後押しするのは、骨董屋の亭主のこちょこちょと、購買欲をそそるテクニック・・・。
と、本の魅力以外の購買意欲の理由を、店主の絶妙なプッシュ加減に瞬間的に求め、
「これは便利だ」という最後のアッパーで、「お金おろしてきます」とボソリと言って店を出た。
そういえば、外貨建ての保険商品の解約戻り金が、米ドルで約6万くらいだったと思い出し。
店に戻り、買う時には、なんともワクワクしてしまった。こんなワクワク感って、滅多にない。
同じくらいの洋服を買っても、買った時点で、崩壊へ向かう万物の物理現象とは違い、どんどんと価値が増してくる。
きちんと紙包みで包装してくれ、神田本街用の大きな袋に入れてくれた。そして「大事にしてね」と言われ、ニコニコしながら頷いた。

帰ってから、少し目を通すが、かなりのパワーを感じて、少しの恐怖感もあり閉じた。
軽々しく見てはいけない気もしたし、1日きちんと時間をとって、うやうやしく読んでみよう。

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コメント

あはは!
ほんと読んだ甲斐があった^0^

投稿: REI | 2010/03/07 10:32

>REIさま
先ほどはメールで問い合わせして申し訳ない!(笑)
お褒め頂いていると気づかず、どういう意味かわからず、何の雑誌を読んだの?と聞いてしまいました^^;
ありがとー!書いた甲斐がありました!

投稿: あけはむ | 2010/03/06 18:28

・・雑誌のエッセイを読んだよう。
なんか読み応えがあったわshine

投稿: REI | 2010/03/05 22:35

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