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2009/12/21

バイオベンチャーフォーラム

18日金曜日、バイオベンチャーフォーラムにご招待いただいたので行ってきました。Tさんとも数年ぶりの再会で懐かしかったです。
Image073Image074Image077Image075創立8周年というから早い。東京大学の山上会館へ。イチョウ並木が綺麗で、ハリー・ポッターの世界観のようなゴシック雰囲気とマッチして、やっと今年の秋を感じました。

招かれた先生は、インフルエンザウィルス研究センター室長の長谷川 秀樹さんが、「新型インフルエンザと次世代ワクチンの開発」について講演。
そして、民主党の小宮山 洋子さんが「鳩山政権のめざすもの ~子ども政策を中心に~」を講演されました。

まず最初の講演で、次世代ワクチンとして、経鼻ワクチンが開発され、おそらく再来年くらいから使えるようになるようです。
現在のインフルエンザワクチンは、次のインフルエンザの型を予測して、そのウィルスを弱毒化してから体内に注射をし、身体で抗体を作るという方法ですが、次世代ワクチンは、鼻の中に噴霧して、ウィルスが粘膜から入ってこないようにする、という方法だそうです。
だから、インフルエンザウィルス自体が身体に入ってこない、というわけ。マウス実験でも次世代ワクチンでは、ウィルスの型によっては100%生存しているし、他のウィルス型も生存率は高いという結果。
また、いままでは予測して対応していたが、次世代はどんな流行形でも対応できるし、製造のスピードも速いので、pdm(パンデミック)への対応力も高いらしい。
個人的にも、弱毒性とはいえ、体内にウィルスを入れる予防方法に抵抗感があったので、期待できるなあ、と思いました。

また最初インフルエンザについて詳しく説明。
その中でもインフルエンザはどこから来たか、という説明で、最初の菌保持者は、カモということ。
カモは、ウィルスと仲良く共存して発症もしない。シベリアのカモがいた一部の氷の中にはインフルエンザがうじゃうじゃといるそうです。北帰行で菌をストックしておいて、南帰行で南下して色々な動物や人間に感染していくそうです。
カモはすべてのウィルス型を持っているので、どんな動物でも感染できるそう。
それを「人獣共通感染症」というそうです。

1つのウィルスが増えるのに8時間かかります。つまり8時間で子孫を作るので、1年で1000代目のウィルスになる計算。
ということは、人間に例えると、20~30年で子孫を作るとすると、1000代は3万年と計算できて、3万年前のネアンデルタール人から現代人への進化と同じくらいとなる。
すると、2008年のウィルスも1年でずいぶんと変化する、といえるようです。

だから、なぜ人間の間では毎年流行しているのか、というと、表面の形がどんどん変るので、最初に覚えた犯人の顔が、次の年では整形されてしまうから、人間の抗体がわからない、気づかない、そうです。最近の事件に似てますねえ・・・。

話を戻すと、経鼻ワクチンは、注射のように痛くないし、年齢制限が必要ないということで、1年に1回くらい噴霧していれば、インフルエンザにはかからないのでは、と考えられているようです。
期待するものの、インフルエンザの進化の速さを考えると、そのうちウィルス君も突破口を見つけていくかもしれませんね。
でも、いずれにしても発想のアイデア次第で、便利な方法を考え付くものだなあと思いました。
そして、日々そうやって研究している科学者さんたちのおかげで、病気が治ったり予防できたりするのですね。


さて、次の小宮山洋子さんの講演。
小宮山さんは、NHK入局後、一貫して報道番組を担当して解説員も勤め、参議院、衆議院と経て、東京都第6区、4期目です。

小宮山さんのお話には、正直、かなり感銘を受けました。
政治家とはかくあるべきか、とその話ぶりにも感動いたしましたし、聞いている側が、これは知っておきたい、ということを、ちゃんとわかってて、質問するまでもなく、すべて時間内に話し、要望を察して話していました。
とにかく、話し方もさすが聞きやすい上に明快率直。
そして、企業にも必要な、「理念」をしっかりと持って、政治を考えていること、などなど、目からウロコでした。

私の身近な政治家の印象といえば、学生の頃、電車に乗っていたら、大またを開いて腕組みをして、にらみつけるようにデーンと座っている手下を率いるオジサン衆議院、
駅の階段で上り階段と下り階段で鉢合わせになってしまい、立ち往生をしていると、どけ!とうように手ではらうオジサン議員、
MCやナレーターをしているころ、うぐいす嬢の仕事をしたことがあるが、公約に掲げいていた内容を事務所で、「あんなの約束できるわけないじゃん」ガハハハと笑っている、市議会議員のオジサン。がっかり。
学生の頃、生徒会長をしたり、なんでも中心的に活動していたから、政治家になれば、という問いかけに、一番いやな職業は政治家、と言い切っていました。(あんな大変な仕事はないという意味もあり)
最近は大分イメージも変ってきましたが、どうもどこかで不信感を持っていたと思いますが、この日、小宮山洋子さんのお話を聞いて、いかに今まで見てきた人が品のなかったことか、こんな信念があり、率直な素晴らしい政治家がいるのだ、と、ほんの1時間たらずで、イメージがガラリと変ってしまいました。
政治とは、理念あってこその政治なのだ、と痛感しました。

ただ表面上をなぞるような連日のメディア報道や、一部の政治家の言動によって、誤解も多々あると思うし、知りたい事を知る事ができて、一国民として安心すると共に、これからの政策を深く追って行きたいと思いました。

「少子化対策」の本当の意味とその落とし穴。
彼らは「少子化」とは言わない、ということです。「子供が少ない国をお望みなら、どうぞ、そうしてください」ということです。
人口が減ったら、色々と困る事がある、だから、じゃあ子供を生んで育てなさい、という「考え方」は女性や夫婦へのおしつけである、ということ。
たしかに、人口を増やす方法は色々とありますからねえ・・・。
子ども・子育て支援、という言い方をしているらしいですが、まず子どもの権利を守って、子ども自身が育ちやすい環境を第一に、そして第二に、子どもを育てる側の支援をする、という理念のようです。

子どもを欲しいと思っている潜在層は85%はあり、しかし、今でも女性は仕事をやめなければならなかったり、経済的事情で生めないとう人がいるが、育てやすい環境(ワークバランスなどの労働環境の整備も含め)が整えば、みんなが、自由かつ能動的に子供を生むことが出来る国になりうるだろうということ。
子どもが熱を出すと、会社を休まなければならない、そうして休んだら、仕事から疎まれる、という国だから、まだ働きやすいという国でもない^^;
アメリカで働いてた女性が、子どもを迎えに行く時間だからというと、早く帰ってください!というクライアントの話をTVで見たが、日本じゃあり得ないですよね。あちらは子どもを一人で出かけさせたりするだけで、虐待と捉えられてしまう事もあるようですが、家族第一、という風潮はあるみたいですね。

そして、なぜ不妊症への保険適用は考えるべきなのか、などの疑問も晴れました。
第一に、不妊治療の成果がまだはっきりはしていない、ということ。そして保険適用にしてしまうと、生まない選択をしている人が、「どうして生まないのか」と非難の的になりうるということ。日本はまだまだ子どもを生んでいない人は、一人前じゃない、という道徳心?がまかり通っているから、子どもを生まない人の差別を生みかねない、といって反対している団体もある、ということ。
であれば、生みやすい、育てやすい環境が整えば、85%の潜在層がいるのだから、自然と生めるようになる。あとは、やはり個人の自由ということとのバランスを考えざるを得ないのだと思いました。
少子化対策と称して、国から生みなさい、というのと、個人の自由で生んで人口が増えるのとは、まったく違う。
ちなみに、子どもの人口率の少なさは、先進国の中で一番最下位、高齢者の率は最高位、とのことです。
さらに、社会保障給付は、高齢者は子どもの17倍もかけているそうです。いかに、子どものことを後まわしにしてきたか国だったか。
それを、困ったから、じゃあ仕事は辞めて子どもを生みなさい、というわけには、当然いかないわけですね。だから「少子化対策」、っていまいちうまくいかなかったのだなあ、と思いました。
ふと、桜蔭高校の卒業式で、副校長が「ぜひ、子どもを生んで欲しい」という、結婚率が低い桜蔭のOGの現状に嘆いたのを思い出しました(笑)

また昨今、子育て支援の所得制限が、あの御大の提示によってさわがれていますが(それで、小宮山さんは寝不足だそうです)、小宮山さんが子ども政策の原案をお考えになったらしいですが、他国では制限をかけている国はないということです。なぜなら、子育て支援の考え方の基になっているものは「社会が子どもを育てていく」という考えの基だからです。
だから、どんなにお金持ちでも、子どもは社会が育てる、という理念だから、所得制限は理念には反する、ということになるようです。

私の所感では、そうはいっても、均等待遇の促進などの労働環境の整備や、予算の関係上、すぐにはその理念に100%沿うのは、難しいのだろうな、と思いました。ただ、なんのための政策だったのか、という基本理念を常に頭に入れておかないと、どんどんと道がずれていってしまうのだろうということが、懸念されているのだろうと感じました。

保育所と、幼稚園も、政治家の派閥の都合で省庁がわかれていたことが、上手く行かない原因だったりもしたようで、「子ども家庭省」という省庁を検討中だということです。

講演を聞いて、当たり前なのでしょうが、政治家さんたちは、日々、色々なバランスを考えて良く考えているんだなあ、と感心しきりでした。
これからの民主党に、まだまだ期待が出来るとも思いました。

今後、報道を見ても、なぜそうなっているのか、という側面を考えたいと思います。

なお、この投稿に書いた説明は、私が聞いて解釈した内容なので、もしかしたら、ニュアンスが違う、という事もあると思いますので、ご了承くださいませm(_ _)m

帰りにお腹が空いたので、東大食堂で、「クリスマストマトラーメン」を食べました。学生食の懐かしい味がしました。
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コメント

>ルビアンさん
まだまだこれから見守っていきたいですね~!
ルビアンさんとそんなに似ているんですか!?驚きです!

投稿: あけはむ | 2009/12/23 14:45

世の中が動き始めましたね!
このまま続く事を願います^_^
(あけはむさんと私は感性,興味,仕事,位置,名前,星とあらゆる面で同じ,前世は同じ魂かも…
故意に引き合わされたとしか思えない?不思議です。

投稿: ルビアン | 2009/12/23 11:33

>パグさん
インフルエンザになってしまったの!?
ほんと、お大事にしてくださいねcrying

投稿: あけはむ | 2009/12/22 11:08

とても面白い内容でした。
とくにインフルエンザになったばかりだったので。

投稿: パグ | 2009/12/21 23:46

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