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2005/08/03

ヒトラー ~最後の12日間~

何度かうめき声を上げた。頬に手を当てて覆わずにはいられなかった。大声をあげて何度も叫びたかった。最後のタイトルロールになってから、耐え切れずに涙がこみ上げてきて止まらなかった。戦争の中で、人は様々な形で逃避する。自殺、飲酒、依存、考えない、など。信じている対象が何か、には正誤がないから、彼らの残酷な選択もしかりでやりきれない。でも生き延びた事実の方に、涙が止まらなかった。絶望的な気持ちになるかと思ったけど、最後で心の底から強い意識が湧いて出てきた。
それから、人間って迷いやすいから、強い「意志」を持つ人間に依存、または傾倒、もしくは自ら自由を放棄していってしまうんだと思った。ヒトラーの意思の堅固さは稀有だ。
ある種のハリウッド映画のような戦場の美化はなく、リアリティの追求がすばらしい。演技とは思えない演出と役者陣で、自分も歴史の証人のような位置で見たようだった。これを見て戦争を生理的に嫌いになる人がもっと大勢いたらいいのに。。。子供がいたら、いつか見せてあげたいと思う。
見終わった時、昔韓国映画人気の火付けともなった1999年上映の「シュリ」を思い出した。あの時人が死ぬシーンのリアリティに感銘を受けた。デフォルメされた表現だと、暴力がただ正義だけになってしまうなど、人が死ぬって言う事がどういう事か伝えらないと思っていたから、このリアリティに賛同の気持ちだった。この映画に誘ってくれたのは、韓国の兵役ではパラシュート部隊にいた人だった。パラシュート部隊といえば前線だからいざとなったら命の保障はかなり低いだろう。彼らが兵役の時の敵はいわずもがななわけで、見終わった時に「恋愛としてはかわいそうに思うけど、彼らをやってしまう事にはどうしても哀しく思えない。なぜならそういう環境にいたから」というような事を確か言っていた。哀しそうに語っていた彼の表情が今でも忘れられない。訓練時、手榴弾の誤爆などで何人か仲間が亡くなったりしたそうだ。急に連絡が取れなくなってしまったけれど、今はどうしているのかな。
愛別離苦。
みんな、その時代時代の体制にみんな翻弄されるんだ。人間は社会に生きてるから。

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